一枚の写真から読み解く当時の世界!世界最古の写真もあり

写真が誕生して約200年。写真一枚で人々にメッセージを伝え、世界に影響を与えたこともありました。メッセージ性が強いものだと戦場の写真や飢餓の写真なのではないでしょうか。世界に現存するもっとも古い写真や隠されたメッセージをご紹介していきます。

世界初・日本初の写真

世界最古の写真ル・グラの窓からの眺め

世界で初めての写真
撮影年:1826年
撮影地:フランス、サン=ルー=ヴァレンヌ
撮影者:ジョセフ・ニセフォール・ニエプス
自宅の室内から中庭を写した。露光(ろこう)に8時間かけたためぼやけているのも特徴。「エリオグラフィー」という技法で写真にした。

世界最古の人物写真タンプル大通り

タンプル大通り
撮影年:1838年か1839年
撮影地:フランス、パリ
撮影者:ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール
午前8時のパリ中心部の大通りの写真。写真の右下あたりに映る靴磨き屋とその客が移っている。最古の人間を映し出した写真といわれている。パリの中心部なのでたくさんの人々はいたと言われているが、当時の写真技術では動くものを残すことができなかったそうだある。この写真も15分ほどかけて撮影されているといわれる。

世界初の自撮り写真

世界最古の自撮り写真
撮影年:1839年
撮影地:米国、フィラデルフィア
撮影者:ロバート・コーネリアス
考古学的発見ともいわれる一枚。1830年ごろ、ムラのあったの写真製法に改良を加えて撮影されたセルポートレート。最古の自撮り人間といわれている。富裕層は写真を撮りたがったため、コーネリアは写真屋を仕事にするが、すぐに廃業してしまった。

日本最古の写真の一枚。遠藤又右衛門と従者

日本で一番古い写真
撮影年:1854年
撮影地:日本、下田
撮影者:エリファレット・M・ブラウン
日本に来たペリー艦隊の写真家ブラウンによって撮影された。銀板写真の技術によって人物や日本各地の風景を400枚ほど撮影した中に、日本の最古の人物写真があった。写真に写っているのは遠藤又三郎と石塚菅蔵、工藤茂五郎の三人

世界最古の戦争を捉えた〜死の影の谷〜

世界初の戦争写真
撮影年:1855年
撮影地:ウクライナ、クリミア
撮影者:ロジャー・フェントン
19世紀半ば、ロシアVSイギリス、フランスが戦ったクリミア戦争の写真。砲弾がいたるところに転がっている。世界ではじめて、戦争を捉えた写真をして有名。遠く住んでいるイギリス国民にはじめて戦争を見る機会を与えた画期的な写真。衝撃がつよいのであえて死傷者は写していない。

初と思われる合成心霊写真

トリック写真
撮影年:19世紀中期
撮影地:アメリカ、ボストン
撮影者:ウィリアム・マムラー
写真が大衆化していくと心霊写真っぽいものを撮影されるようになってきた。死者が写ると言うことで怖がられたりしたが、実際は二重露出を使ってとられている。
心霊写真
写真家のマムラーさんは、心霊写真に目をつけ、亡くなった最愛のひとと一緒に写真が撮れるという営業をして高額な料金をとっていたといわれている。結果的にインチキがバレてします。客の家から最愛の人が映った写真を盗んだりしたこともバレた。まだ元気に生きているひとが一緒に写っていることもあった。

世界初、馬は宙を浮いているか決着-サリー・ガードナー号のギャロップ

馬が空を飛んでいることがわかる写真
撮影年:1878年
撮影地:米国、カリフォルニア
撮影者:エドワード・マイブリッジ
走っている馬の足は4本とも地面から離れ宙を浮いているのか?を確かめた写真。馬の足が早すぎて肉眼では捉えられなかったのを何台ものカメラでコマ撮りした。2枚目の写真で宙に浮いていることが確証された。

写真で見る当時の歴史

歴史教科書などで習う有名なエピソード写真を集めてみました。

ニコラ・テスラのフェイク写真

ニコラ・テスラの電気通信
撮影年:1899年
撮影地:米国、コロラド
撮影者:ディケンソン・ケリー
エジソンのライバル、ニコラ・テスラ。米国の雑誌の「人間のエネルギー増加の問題」という記事で使われた写真。電流に乗せて通信を行うことを考えていた。交流電気は怖くないことのアピールするためテスラがプラズマの近くに座っている。2枚のネガを合成したニセ写真。

心理学実験で有名なパブロフの犬

パブロフの犬
撮影年:1900年前半
撮影地:ロシア
撮影者:不明
ロシアの生理学者パブロフによる犬実験。ベルの音がなると餌を受け取れることということを続けて実験。すると音が鳴っただけで唾液がでることを証明した。パブロフの実験で現代の生き物の行動療法が発展したといわれている。

ボクシング〜人種差別の戦い〜

黒人差別時のボクシング試合
撮影年:1910年
撮影地:米国
撮影者:不明
黒人差別が強かった20世紀前半。黒人チャンピオンのジョンソンと白人の無敗元チャンピオンのジェフリーズが戦うことになった。ジェフリーズは「私がリングに戻った理由はたった一つ。白人が黒人よりも優れていることを証明するためだ」といっている。黒人チャンピオンのジョンソンが勝つことになった。歓喜に沸く黒人は白人から酷い暴行を受け、射殺される事件まで起こってしまったのでした。

児童労働

児童労働が当たり前だった頃のアメリカ
撮影年:1910年ごろ
撮影地:米国
撮影者:不明
産業が急成長したことに伴い、児童労働が盛んになっていた。街頭、鉱山、農業に従事する子どもたち。すくない給料で従順に働かせられる子供は重宝されたよう。この写真は新聞配達中に疲れて眠りについた写真。子どもたちが働く写真がメディアに取り上げらられ児童労働法が整うきっかけになったそう。

タイタニック号氷山沈没事件

タイタニック号
撮影年:1912年
撮影地:英国
撮影者:不明
英国から米国へ向かうクルーズ船タイタニック号。初就航から5日後に船は氷山に衝突したあまりにも有名な事故。約1000人を乗せたままタイタニック号は大西洋沖で沈没してしまった。タイタニック号沈没の真実は、未だに解明されていない。英国就航前の明るい写真。このときは事故が起こるとは誰も思っていたなかった。

第一次世界大戦の奇跡-クリスマス休戦

第一次世界大戦のクリスマス休戦
撮影年:1914年
撮影地:ベルギー
撮影者:不明
10日間で終わると言われていた第一次世界大戦。イギリスとドイツの戦いは中期化して疲弊していく。クリスマスイブの夜にドイツ軍の塹壕の中から、1、2人の兵士がライフルを持たずに抜け出しイギリス兵の側に歩いてきた。イギリス側も銃を持たずに歩み寄る。数分後には両軍の兵同士が「ハッピークリスマス!」と叫びい握手。いろんな場所でクリスマス休戦の奇跡がったそう。wikiにはきよしこの夜を両軍が歌った。一緒にサッカー交流をしたという記録も。極限の中、人を殺さず交流で分かち合った奇跡の一枚。

禁酒法で処分されるお酒

お酒を捨てる禁酒法
撮影年:1920年ごろ
撮影地:米国
撮影者:不明
1920年に合衆国憲法により、禁酒法が制定。禁酒法の狙いは、犯罪/死亡率を減らす狙いがあったよう。お酒の闇販売が横行してしまい。結果的にギャングに巨額のお金が流れてしまう。禁酒法は1933年ルーズベルト大統領によって廃止された。写真では排水溝にアルコールが流されていることがわかる

株式の崩壊「ブラックマンデー」

世界大恐慌
撮影年:1929年
撮影地:米国、ニューヨーク
撮影者:不明
米国ウォール街の株式は1929年9月3日に最高値381.17をつけたあと、過熱感から大暴落することになった。暴落は数週間続いた。ウォール街の暴落は世界的な株価暴落の引き金になり、失業率も増え景気低迷が長期に続いた。

高所の摩天楼でランチする作業員

摩天楼ビル建設作業員
撮影年:1930年ごろ
撮影地:米国、ニューヨーク
撮影者:不明
ニューヨークの中心にあるロックフェラーセンタービルの69階部分。高さは約250メートルにあたるビルの鉄骨に作業員たち11名が座りランチしている。高層ビルから当時の米国の成長性がわかる有名な写真。

お酒が飲める喜び

禁酒法撤廃のアメリカ
撮影年:1933年
撮影地:米国
撮影者:不明
待ってましたと言わんばかりの笑顔を見せているひとたち。米国の禁酒法が解除されたことで、隠れて自家製のアルコールを作らなくてもいいし、闇のバーでこそこそお酒を飲まなくてもよくなる。なんとも幸せそうな一枚なんだ。

牛乳は至院はうそ!市民を元気付けるため

みんなを元気づけるギュ運輸配達員
撮影年:1940年
撮影地:英国
撮影者:フレッド・モーリー
ドイツ軍によるロンドン大空襲(ブリッツ)は1940年9月7日から数ヶ月続いた。片手に木箱を持ち配達する姿が映し出された写真。空襲があっても通常の生活はなりたっているメッセージがある。英国は士気喪失を防ぐため、勇気を国民に与えるためにこの日常生活が送られているこの写真を新聞に掲載した。
じつは、この写真は仕事中の消防士を背景にし、借り物の白い上着を自分の助手に渡し、木箱を持たせポーズも指示して撮影したものである。写真で市民の高揚を狙ったもの。

マハトマ・ガンジーの葬列

ガンジーの告別式
撮影年:1948年
撮影地:インド、ニューデリー
撮影者:不明
非暴力・非服従でインドをイギリスから独立させたガンジーの葬儀。100万人といわれる民衆がガンジーの最後を見ようとして集まった。写真は電柱に上ってまで見ようとする市民の姿。ガンジーの考えは、キング牧師やマンデラ大統領たちへと時代を越え継承されている。

写真で読み解く世界まとめ

いかがだったでしょうか?200年前は写真を1枚取るのに大きな機材を運んで、シャッター押して数十分ほど静止していなけばならないといった労力がありました。100年前は写真が特別な存在だったこともわかったのではないでしょうか。

写真の発明により歴史を残すことができるようになりました。そして、遠い場所での出来事を身近に感じる術にもなりました。
人類にとって革命的とも言える記録技術だと思います。
いまはスマホで簡単に写真を残すことができます。わたしもストーリーのある写真を撮れるようになりたいと思いました。